バンクーバーの不動産ニュース

カナダ、メトロバンクーバーの不動産ニュースについて面白いと思ったものを取り上げます。

BC州のローン債務者の滞納率はわずか0.11%

BC州のローン債務者の中でローン滞納率は0.11%という記事です。これだけ金利が上がり続けているのにも関わらず妙な気がしますが、数字としてはこのように低い滞納率となっています。(元記事は下記リンクから)

 

biv.com

記事によると、

  • 滞納率が低い要因に失業率の低さや経済が安定していることなどがあげられる
  • BC州のローン滞納率は0.11%に留まっており、差し押さえ件数はピークの2018年度と比べて2022年度は11.4%減少
  • しかしクレジットカードや車の支払いなどにおいては徐々にひっ迫してきている
  • 地域別では、ケロウナが最も滞納率が高く0.13%で、バンクーバーが最も低く0.08%

滞納率の低さにおいては、記事内に書かれた理由のほかに、支払いの目処が立たなくなった時点でさっさと売りにだす人も多いからではないかなと思います。バンクーバーやその周辺の地域は不動産の売買が活発であり、家を売ることへの抵抗も少なく、売買が活発であるゆえによほど評価額より高値で売りに出さない限り割とすぐに売れます。ローンを滞納する前に売れてしまうことが滞納率が低いことに繋がっているかもしれません。その他の要因としては、少し前に取り上げた政府の介入によるデフォルトの抑制によるところが実は大きいのではと思います。下がその記事を取り上げた投稿です。

realestatebc1.com

 

この記事では、政府の介入によってデフォルトが抑えられれば住宅価格は上がり続け、インフレも止まらず、よって金利は下がらずさらにデフォルトの危険性が高まるだろうという内容のことが述べられていました。

人為的にデフォルトを抑制するのは状況をより悪化させるのではとも思いますが、滞納率が抑えられることで守られているローン債務者も多いでしょうし、デフォルトが次々起こるようなことは避けたいという政府の気持ちもわかる気がします。