バンクーバーの不動産ニュース

カナダ、メトロバンクーバーの不動産ニュースについて面白いと思ったものを取り上げます。

カナダ不動産協会、今年と来年の住宅販売予測を下方修正

カナダ不動産協会は、今年と来年の住宅販売予測を下方修正しました。

同協会は今年の取引物件数は464,239件と予想(昨年より6.8%減少)、2024年の販売予測は516,043台となっています。同協会の4月時点での予測は2023年の取引物件数が492,674件、2024年の住宅販売件数は合計561,090件とされていましたが、今回この予測を下方修正した形です。ここ数ヶ月の住宅売上は回復の傾向を見せているにも関わらず下方修正した背景には、7月の金利の引き上げの市場の反応を考慮していると思われます。(元記事は下記リンクから)

biv.com、

住宅価格においては全国平均住宅価格が2023年は70万2,409ドルとなり(2022年から0.2%下落)、2024年には72万3,243ドルに上昇するという見方を示しています。4月時点の予測では、2023年の住宅平均価格が67万389ドル、2024年は70万2200ドルとされており、住宅価格に関しては4月の予想と比べて今回の予想は上方修正となっています。価格上昇の大きな要因の一つは新規のリスティングがまだ少なくパンデミック前の基準に到達してないことが挙げられます。新規リスティングが少ないということは市場の住宅の在庫が少なく、価格の上昇に影響します。

 

また金利に関しては、今後金利は単に高くなるだけでなく、高金利の長期化の可能性が大方の予想となっています。記事中のエコノミストは、7月の利上げが最後となると思われるので住宅市場の回復がインフレにどのように影響するのか注視する必要がある、と述べていますが。。本当に7月の利上げが最後かもインフレが落ち着くのかも全てが不確実で予想が非常に難しい状態だと思います。政策金利を判断する中銀の立場もなかなか大変だなとは思いますが、これ以上金利が上がるとローン債務者の方々が耐えられるのか非常に懸念される状況だと思います。