バンクーバーの不動産ニュース

カナダ、メトロバンクーバーの不動産ニュースについて面白いと思ったものを取り上げます。

カナダの高級住宅市場に大きな変化

カナダの高級住宅市場はここ数ヶ月で回復してきていますが、その市場が各都市によって大きな変化を見せているという記事です。不動産が高騰しているバンクーバートロントモントリオール、そしてカルガリーについて記事ではこう分析しています。

www.thewhig.com

バンクーバー

資産計画と世代間の資産移転、消費者の市場に対する自信回復が要因となって、10ミリオンドル(約10億円)を超える超高級物件の売上が前年比 で38% 増加しました。全体として、市場はよりバランスの取れた状況になりましたが、価格が 1ミリオンドル(約1億円)を超える住宅の販売は 25% 減少しました。

トロント

最大の高級住宅市場であるトロントは、移民による人口増加により安定した活動をみせましたが、供給量の不足により取引は制限されました。。 4ミリオンドル(約4億円)以上の価格の住宅の販売は前年比32%減少し、1ミリオンドル(約1億円)以上の価格の住宅の販売は27%減少しました。

モントリオール

2023 年前半に市場は後退し、4ミリオンドル(約4億円)を超える住宅の販売は前年比 39% 減少し、1ミリオンドル(約1億円)を超える住宅の販売は 28% 減少しました。コンドミニアムに関しては購入者が販売者より交渉のパワーを持つようになりました。

カルガリー

カルガリー市の高級住宅市場は新らしく州外から引っ越してくる人々が押し寄せて繁栄し、他州からの新規参入者は前年比 208% 増加しました。 1ミリオンドル以上のコンドミニアムの販売は前年比100%増加しました。

 

バンクーバーの分析を見ていると、高金利や不動産価格の上昇の超富裕層への影響は非常に小さいのだなと思い知らされます。一方1ミリオンあたりの住宅に手に届く中所得層への影響は大きく販売数の減少につながっているのではないかと思います。買い控えをして市場と金利の動向を見守っている人も多いのではないでしょうか。

カルガリーはここにあげた他の都市と比べて比較的不動産価格が低くなっています。しかし安価な不動産を求めて他州から人が流れているので、いずれ不動産価格はここにあげた他の都市並みに高騰するかもしれません。すでに価格は上昇してきており投資家にも大変注目されています。このままカルガリーが高騰しだすと次はカルガリーからさらに安い土地に人が流れていくという繰り返しになるかもしれませんね。移民が増え、人口が増えると避けられない現象なのかもしれません。人口が現象し、地方に空き家が増えている日本と真逆のことがカナダでは起きているようです。