BC州の住宅購入者の購入頭金への懸念
メトロバンクーバーでは、First Home Buyer (人生で初めて住宅を購入する人)の 71% が、希望する住宅を購入するのに頭金が足りないのではないかと懸念しています。カナダ全体でも72% のFirst Home Buyer が同様の懸念を抱いています。(元記事は下記リンク)
記事によると、
- 頭金の不足を懸念する回答者は、2019年の57%、2021年の62%、2023年には67%と増加の一途
- 不動産価格の高騰と高金利が不動産購入への一歩に踏み出せない状況を長びかせている
- 若者は頭金を貯めるため親との同居の期間が長くなってきている
- メトロバンクーバーとBC州のFirst Home Buyerの41%は、家族から住宅購入のための資金援助を受けている
- First Home Buyerの25%は最初に購入予定だった地域よりもより低価格な地域での不動産購入を選択している
- BC州の購入者の32%とメトロバンクーバーの34%の購入者が当初の計画よりも小さな住宅を選択している
- First Home Buyerにとって一戸建ては手が届きにくく、一戸建てより価格の落ちる小さめの集合住宅の方が手が届く可能性がある
今のバンクーバーの若者の親・祖父母世代が若い頃は不動産は今とは比べ物にならないほど安価でした。ですので親や祖父母の世代は持ち家ありでローン完済済み、世帯によってはそれプラス賃貸物件を所有しているというのは珍しくありません。一方今の若者は現在の高騰する住宅市場では一件めの不動産購入がとてもハードルが高いものになっています。そういう子や孫のために頭金を親・祖父母が用意するというのはバンクーバーではよくある話です。問題はそういう援助を受けることができない若者にとっては不動産高騰、家賃高騰はある意味死活問題ということです。