バンクーバーの不動産ニュース

カナダ、メトロバンクーバーの不動産ニュースについて面白いと思ったものを取り上げます。

バンクーバーでは5月の新築住宅建設が大幅に落ち込む

BCREA(BC州不動産協会)の報告書によると、バンクーバーやBC州の他の地域で新築住宅建設が2022年に比べて減少しています。(元記事は下のリンク)

dailyhive.com

 

記事によると、

  • BC州では2023年5月の住宅着工件数が前年同月比で33%減少し、40,536戸であった
  • BC州内の人口1万人以上の地域では、Single-Family Home (一戸建て)の着工件数は7%増の6,207戸となった一方、Multi-Family home(集合住宅)の着工件数は39%減の32,010戸となった
  • バンクーバーでは新築住宅建設が22,000戸以上減少したものの、着工件数は昨年を上回った
  • ビクトリア市では600件、ケロウナ市では600件、アボッツフォード市では1,700件の増加を見せた
  • カナダ全体では新築住宅建設件数が23%減の202,494戸となった

建築数の低下の背景には、パンデミック後の高金利、資材の高騰、労働力不足による住宅建設の遅れや中止が増加したことなどがあります。

新築住宅建設数の低下、つまり住宅供給の低下は、人口増加による住宅需要が高まっている現在において住宅価格の上昇の主な要因の一つになっています。

政府は移民政策など需要の増加には力を注いでいますが、同時にそれに伴う住宅供給の確保、政策をセットで進めていって欲しいところです。