バンクーバーの不動産ニュース

カナダ、メトロバンクーバーの不動産ニュースについて面白いと思ったものを取り上げます。

人口増加が仕事から住宅まであらゆるものにどのような影響を与えているか

カナダ銀行の大幅な利上げにも関わらず、カナダ経済はこれまでのところ予想を上回る好調さを見せています。好調な経済成果の一因となっているのが高い人口増加です。通常は高金利の状況下では住宅の需要は抑制されますが、この高い人口増加が住宅市場を下支えする可能性があります。記事では人口増加の求人、経済、住宅への影響について述べられています。(元記事は下のリンク)

 

biv.com

 

求人

カナダの労働市場パンデミック後に顕著な回復を遂げ、金利の上昇にもかかわらず雇用は増加しました。しかし、雇用の増加の多くは移民による人口増加に起因する可能性があります。

移民の受け入れ増加により2022年にカナダの人口は100万人以上増加し、新記録を樹立しました。労働力は20万人増加し、経済成長により雇用は40万人の増加をみせました。

 

経済成長

人口増加の雇用が拡大し、その分消費も拡大するため、経済の「パイ」のサイズも拡大しています。 

2023年の第 1 四半期、実質GDPは年率 3.1% で成長し、個人消費も年率で 5.7% という驚異的な伸びを示しました。

 

住宅市場

人口増加が住宅市場の需要を下支えし、金利上昇が住宅市場に及ぼす影響を緩和しています。

BMOモントリオール銀行)による最近の分析では、通常人口増加が 1% 増加するごとに、住宅価格は通常 3% 上昇することがわかりました。

カナダ銀行副総裁のポール・ビュードリー氏は、「カナダの住宅市場の問題の大きな要因は十分な住宅供給の欠如である」と述べました。

 

これからも増え続ける人口に対して住宅供給が足りてない中、金利上昇や建築関係の労働力不足、建築コストの増加により新築住宅建設が減少しており、住宅供給不足に拍車をかけています。人口増加は今後も続くと見られているので、住宅の需要と供給のバランスが取れるには時間がかかり、住宅価格は上がり続けると見ています。